Species Guide
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ソノラクジャクガメ

Rhinoclemmys pulcherrima rogerbarbouri — Rogerbarbour's Painted Wood Turtle

アカスジヤマガメ4亜種のうち最も北、メキシコ北西部の太平洋岸に分布する亜種。背甲の橙条が細く分断されがちで、落ち着いた色合いになる個体が多い。CITES II掲載・高湿度管理が必要な中上級種。

ソノラクジャクガメの生体写真
Photo by Francisco Farriols Sarabia / iNaturalistCC BY 4.0(撮影地: Sinaloa, Mexico)
甲長
M(17〜20cm)
難易度
中〜上級
食性
雑食(草食寄り)
寿命目安
20〜40年以上
難易度 ★★★☆☆中〜上級
この亀が向いている人
  • ✓ メキシコ産ヤマガメの本格飼育に挑戦したい
  • ✓ 高湿度テラリウムを管理できる
  • ✓ CITES IIの書類管理を含め適正飼育できる
  • ✓ 草食寄りの給餌管理が実践できる
この亀が向いていない人
  • ✗ 入門種を求めている方
  • ✗ 高湿度維持が困難な環境
  • ✗ CITES管理が負担と感じる方
Life Preview

ソノラクジャクガメと暮らすと、どんな毎日になる?

📅1年後の姿
メキシコ北西部の林床に暮らす、落ち着いた色合いのヤマガメ。

1年後の甲長は12〜16cm程度。高湿度の落ち葉床を好み、隠れ家でじっとしている時間が多い。慣れてくると採食時に活動し始める様子が観察できる。草食傾向が強く、葉・果実が主食になる。

📏10年後のサイズ感
17〜20cm・半水棲ヤマガメとして成熟する。

10年後は甲長17〜20cm程度が多い。同種の他亜種と大きさはほぼ変わらない。90cm級ケージへの移行を見込んだ計画が必要で、20〜50年の寿命を持つ長期飼育種になる。

向いている飼い主
中米〜メキシコ産ヤマガメの本格飼育に取り組みたい中上級者。
  • 高湿度・高温(24〜29℃・湿度70〜90%)の管理に慣れている
  • 落ち葉・流木を使った自然型の環境設計が好き
  • 草食傾向の強い食事管理を継続できる
  • CITES IIの書類管理を含め適正飼育できる
向いていない飼い主
日本語情報が充実している種を求めている人。
  • 日本語の飼育情報がほとんどなく、英語資料が主体になりやすい
  • 流通量が極めて少なく、入手難度が非常に高い
  • 乾燥環境では皮膚・脱皮トラブルが起きやすい
  • 熱帯産のため日本の冬の保温コストが継続的にかかる
⚠️後悔しやすいポイント
💡
「アカスジヤマガメ」の名前から、写真のような鮮やかさを期待してしまう。

アカスジヤマガメの名は種全体の呼び名で、鮮やかさは亜種と産地で大きく変わる。ソノラ産のこの亜種は背甲の橙条が細く分断されがちで、マンヤマガメのような渦巻や眼状斑にはならない個体が多いとされる。「アカスジヤマガメを買ったのに地味だった」という食い違いは、亜種名と産地を確認しないまま迎えたときに起きやすい。

⚠ CITES II 掲載種 国内CB個体は飼育可能です。購入時は国内CBであることを確認し、インボイス(取引証明書)付きの個体を選んでください。

野生の暮らし

メキシコ北西部、ソノラ州南部からシナロア・ナヤリット・ハリスコにかけての太平洋岸の低地林・川辺に分布する。iNaturalist の Research Grade 観察はおおむね北緯18.9〜27.1度・西経109.0〜103.7度に集中しており、アカスジヤマガメ4亜種のなかで最も北に分布する亜種にあたる。

飼育ポイント:高湿度管理が最重要です。陸場の湿度を70〜90%に維持してください。乾燥状態が続くと呼吸器疾患や脱水のリスクがあります。

テラリウムに浅い水場を設置し、陸場を広めに取る構成が理想的です。霧吹きまたはミスティングシステムで湿度を管理してください。飼い方はアカスジヤマガメの他の亜種と変わりません。

飼育環境の数値

水温
24〜29℃
バスキング
30〜34℃
湿度
陸場70〜90%
必要水槽
60cm以上テラリウム
UVB
UVB 2.0〜3.0

近似種との比較

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種名甲長難易度必要環境特徴
アカスジヤマガメ(種全体)17〜20cm中〜上級60cm〜本亜種の親種
ゲレーロクジャクガメ17〜20cm中〜上級60cm〜基亜種・メキシコ南西部
マンヤマガメ18〜20cm中〜上級60cm〜最も鮮やかな亜種
💧 水入れは毎日清潔にヤマガメも水入れで水を飲み、体を浸けます。水はすぐに汚れ、雑菌が繁殖しやすいので、毎日新しい水に替えて清潔に保つことが健康の基本です。

推奨機材セット

日本の住まい・季節に合わせた飼い方

大きさ
甲長17〜20cm目安
環境
中米〜メキシコの林床性。半陸棲・高湿度ケージ
梅雨〜夏(日本)
湿度は好条件。蒸れ(高温×無換気)だけ回避
冬(日本)
熱帯産。加温して越冬(冬眠不可)
入手
国内で亜種を指定した流通はごく少ない
法規制
CITES II(アメリカヤマガメ属一括・2023年2月発効)

ソノラクジャクガメはアカスジヤマガメの亜種で、飼い方も同じ林床型(高湿度・半陸棲・冬は加温)です。2023年2月発効でアメリカヤマガメ属(Rhinoclemmys)は属一括で附属書IIに掲載されています。メキシコ北西部の産で、種の分布域のなかでは比較的乾いた地域にあたりますが、飼育で乾燥させてよいという意味ではありません。

この亜種について、まだ分かっていないこと

アカスジヤマガメの亜種は色と模様が連続的に変化し、写真だけで亜種を確定することはできません。産地の分からない個体を亜種名で断定することは、このサイトでは行いません。本ページの写真は iNaturalist の Research Grade・rank=subspecies 同定に依拠しており、標本による検証ではありません。

本ページの和名「ソノラクジャクガメ」は、既存の亜種ページ(ニカラグアクジャクガメ)と同じく産地にもとづく当サイトの表記です。国内で定着した和名があるわけではありません。

出典・参考資料

飼育温度・湿度などの数値は飼育資料と国内飼育の一般的な目安にもとづきます。確定的な一次資料が乏しい項目は断定していません。

よくある質問

CITES II個体の入手方法は?法規制
ワシントン条約附属書IIの規制対象種です(アメリカヤマガメ属は2023年2月発効で属一括掲載)。専門店・ブリーダーから書類付きの個体を入手し、取引書類を保管してください。国内で亜種を指定した流通はごく少なく、状態を見極めて選ぶことが大切です。
ほかのアカスジヤマガメの亜種との違いは?環境
アカスジヤマガメ4亜種のなかで最も北、メキシコ北西部の太平洋岸に分布する亜種です。背甲の橙〜黄の模様が細く分断されがちで、南の亜種(とくにマンヤマガメ)ほど華やかにならない個体が多いとされます。ただし色や模様は連続的に変化するため、写真だけで亜種を確定することはできません。産地情報が最も確実な手がかりです。
湿度を維持する方法は?環境
湿潤な森林性種のため、床材の保湿が飼育の要です。ヤシガラや水苔を厚めに敷いて朝晩の霧吹き、またはミスティングで陸場湿度70〜80%を維持します。落ち葉やシェルターで隠れ家を作ると発色と落ち着きが良くなります。

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