Species Guide

フロリダハコガメ

Terrapene carolina bauri — Florida Box Turtle

小型北米ハコガメ。フロリダ半島固有種。CITES II掲載。高湿度・半陸棲管理が必要。

フロリダハコガメの生体写真
Photo by Kai Squires / iNaturalist — CC BY 4.0
甲長
M(11〜15cm)
難易度
中〜上級
食性
雑食(草食寄り・昆虫)
寿命目安
20〜40年以上
難易度:中〜上級
この亀が向いている人
  • ✓ フロリダ固有の小型ハコガメを飼育したい
  • ✓ 高湿度の半陸棲テラリウムを管理できる
  • ✓ CITES書類管理を含め適正飼育できる
この亀が向いていない人
  • ✗ 入門種を求めている方
  • ✗ 高湿度維持が困難な環境
  • ✗ 小型の蓋付きハコガメ機能を重視しない方
Life Preview

フロリダハコガメと暮らすと、どんな毎日になる?

📅1年後の姿
フロリダの湿地・松林に生きる、放射状模様が鮮やかな亜種。

1年後の甲長は10〜13cm程度。鮮やかなオレンジ〜黄色の放射状模様が際立ち始める時期。フロリダの亜熱帯的な高温多湿環境に適応した種で、隠れ家と水場の両方を好む。昆虫・果実・菌類を好む雑食性で、食事の多様性が安定飼育に大切。

📏10年後のサイズ感
12〜16cm・鮮やかな模様が完成するコンパクトな亜種。

10年後は甲長12〜15cm、重さ350〜600g程度が多い。フロリダ産亜種は他の北米産ハコガメより模様が際立つ傾向がある。90cm級ケージで安定して飼えるサイズ感。20〜50年の長期飼育種。

✓向いている飼い主
北米産ハコガメの中でも鮮やかな模様を楽しみたい中上級者。
  • オレンジ〜黄色の鮮明な放射状模様に強い魅力を感じる
  • 高温多湿(26〜30℃・湿度70〜85%)の亜熱帯的管理ができる
  • 昆虫・果実・菌類の多様な食事を用意できる
  • 水場と隠れ家を充実させた環境設計ができる
✗向いていない飼い主
乾燥気味の管理を前提にしている人。
  • フロリダの亜熱帯的な高温多湿環境が必要で、乾燥管理とは逆方向
  • CITES II掲載種のため輸入個体には書類確認が必要
  • 他の北米産ハコガメ亜種との温度・湿度の違いを把握していないと管理ミスが起きやすい
  • 高湿度の維持が必要で、北米産ハコガメの入門として選ぶには難易度が中〜上の傾向がある
⚠️後悔しやすいポイント
💡
「トウブハコガメと同じ管理でいい」と思い、亜種の環境差を見落とす。

フロリダハコガメはフロリダの亜熱帯環境に適応した亜種で、温帯のトウブハコガメとは求める温度・湿度が異なる場合がある。特に冬の保温と夏の高温管理については、フロリダ固有の条件を確認してから設定することが安定飼育につながりやすい。同じ「北米産ハコガメ」でも亜種ごとの生息地と気候帯の違いを把握することが重要。

⚠ CITES II 掲載種 国内CB個体は飼育可能です。購入時は国内CBであることを確認し、インボイス(取引証明書)付きの個体を選んでください。

野生の暮らし

フロリダハコガメはFlorida Box Turtleとして知られるCITES II掲載の中〜上級者向け種です。

飼育ポイント:CITES II掲載種:購入時は必ず書類(インボイス等)を確認してください。適切な温湿度管理が飼育の鍵です。

テラリウムに浅い水場を設置し、陸場を広めに確保してください。温湿度計で常時モニタリングすることを推奨します。

飼育環境の数値

水温
18〜25℃
バスキング
28〜32℃
湿度
陸場60〜80%
必要ケージ
90cm級テラリウム
UVB
UVB 2.0〜3.0

近似種との比較

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種名甲長難易度必要環境特徴
スペングラーヤマガメ10〜14cm中〜上級60cm〜小型・アジア産
ヒラセガメ15〜20cm上級90cm〜日本固有
トウブハコガメ15〜20cm中〜上級90〜120cm北米定番
💧 水質管理でいちばん大切なこと水質管理で最も効果的なのは、こまめな水換えです。理想は毎日少量でも新しい水に交換すること。フィルターは水換えを不要にする道具ではなく、その負担を減らす補助です。

推奨機材セット

この種の終生飼育に必要なケージ(テラリウム)の目安:90cm級から(床材厚敷き+浅い水場)

まず「うちの子の甲長で、その容器がまだ使えるか」を確認する(KID 安全判定)→

子亀期はこれより小さい容器でも飼えます。切り替えの判断は月数ではなく甲長で行ってください(容器の長辺は甲長の約4倍が目安。30cm容器なら甲長7cm、45cmなら11cm、60cmなら15cmまで)。成長速度は水温と給餌量で大きく変わるため、当サイトでは「○ヶ月まで」という書き方をしていません。

サイズは本ページの飼育環境データにもとづく目安です。個体差・性別・レイアウト・同居数で必要量は変わります。購入前に必ず上のKIDで甲長から適合を確認してください。

日本の住まい・季節に合わせた飼い方

大きさの上限
通常11〜15cm・最大記録187mm(Pritchard 1980)
住まい(日本規格)
90cm級の陸棲ケージから(床材厚敷き+水場)
湿度
70〜90%と高め。日本の梅雨は好条件
夏(日本)
多湿耐性は高い。高温×無換気の蒸れだけ回避
冬(日本)
フロリダ産のため冬眠させず、加温して越冬
水場
浅い水場を常設

フロリダハコガメは通常11〜15cm、記録上の最大は甲長187mm(Pritchard 1980)の小型ハコガメです。分類上はカロリナハコガメ(アメリカハコガメ)の亜種 Terrapene carolina bauri として扱います。独立種 Terrapene bauri とする説もありますが、カメ類の分類をまとめている Turtle Taxonomy Working Group のチェックリスト、IUCNレッドリスト、Reptile Database、ITIS、米国魚類野生生物局のいずれも亜種として扱っており、当サイトはそちらに合わせています。保全評価はカロリナハコガメ全体として絶滅危惧II類(VU)に含まれており、国内CB個体を選んでください。

フロリダ半島の湿潤な環境の出身なので、日本の梅雨〜夏の高湿度はむしろ好条件です(蒸れ=高温×無換気だけ回避)。いっぽう冬の寒さは分布域にほぼ存在しないため、冬眠はさせず加温して越冬させます。無加温の室内(10℃前後)は本種には低すぎます。

出典・参考資料

湿度・温度の数値目安は北米の飼育資料と国内飼育実績にもとづきます。断定していない項目があります。

よくある質問

CITES II個体の購入時に確認すべきことは?法律
本種(フロリダハコガメ)はワシントン条約附属書IIの規制対象です。購入時はCB証明または輸入書類を確認し、書類のない個体は避けてください。国内CBも見られるので、餌付いた健康な累代個体を選ぶと立ち上げが安定します。
湿度はどれくらい必要ですか?環境
フロリダの湿潤な環境に由来するため、高めの湿度が必要です。ヤシガラ・水苔を厚敷きし、朝晩の霧吹きまたはミスティングで陸場湿度70〜90%を維持します。浅い水場を常設し、乾燥による脱皮不全を防いでください。
何を食べさせればいいですか?餌
雑食性で、動物質と植物質をバランスよく食べます。昆虫・ミミズに、葉物野菜・少量の果実を組み合わせてください。果物は糖分の少ないものを選び、全体の1〜2割程度に抑えると内臓に負担がかかりません。

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