Species Guide
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トウブハコガメ

Terrapene carolina carolina — Eastern Box Turtle

北米東部の森・草地に生息するハコガメの基亜種。腹甲が蝶番で完全に閉じられる独自構造が最大の特徴で、天敵から身を守る「生きた箱」を持つ。雑食性で国内CBの流通も安定しており、ハコガメ入門の定番種です。

甲長
15〜20cm
難易度
中〜上級
タイプ
陸棲
食性
雑食
🌡️ 環境温度
22〜28℃(昼)
📐 必要ケージ
90cm以上推奨
💧 湿度
60〜80%(高湿度維持)
推定寿命
40〜50年以上(飼育下)
⚠️ 初心者向き?中〜上級。高湿度・温度勾配・冬眠管理が必要な中〜上級種。
難易度 ★★★☆☆中〜上級
この亀が向いている人
  • ✓ 北米最知名のハコガメを飼育したい
  • ✓ 陸棲メインで湿度管理に慣れている
  • ✓ 長期飼育(30〜50年以上)を見据えて向き合いたい
  • ✓ 昆虫・果実・野菜の多様な給餌を楽しめる
この亀が向いていない人
  • ✗ 入門〜中級向けの管理を求める方
  • ✗ 給餌の多様性(生餌等)が難しい方
  • ✗ 高湿度維持が困難な環境
Life Preview

トウブハコガメと暮らすと、どんな毎日になる?

📅1年後の姿
鮮やかな模様と閉まる甲羅が個性的な林床の住人。

1年後の甲長は12〜16cm程度。オレンジや黄色の複雑な模様は個体ごとに異なり、飼い込むほど愛着が増す。湿った林床環境を好み、落ち葉の中に潜る習性がある。慣れてくると食事の時間に出てくるようになる傾向がある。

📏10年後のサイズ感
15〜20cm・しっかりした体格に育つ。

10年後は甲長15〜20cm、重さ400〜700g程度が多い。ミツユビより全体的に大きめに育つ傾向がある。30〜80年という幅広い寿命の種で、環境が合えば数十年の長い付き合いになる。

向いている飼い主
北米産ハコガメの中でも模様の個体差を楽しみたい人。
  • 個体ごとに異なる模様や色彩の違いに魅力を感じる
  • 湿度と温度の管理に慣れた中級者以上
  • 雑食性で昆虫・果物・野菜・人工飼料を組み合わせて与えられる
  • 屋外エンクロージャーでの飼育も視野に入れている
向いていない飼い主
高温乾燥の室内環境が常態化している人。
  • 湿度が低い環境では皮膚や目のトラブルが出やすい
  • 冬眠管理(または保温通年管理)の準備が必要
  • 初期の拒食期間が長くなる個体もいるため根気が必要
  • 初心者向けの水棲種と比べると飼育難易度は高めの傾向がある
⚠️後悔しやすいポイント
💡
入手直後の拒食を「慣れのせい」だけと思い、対処が遅れる。

トウブハコガメは環境の変化に敏感で、入手後しばらく拒食が続く場合がある。この時期に温度・湿度が適切かを再確認することが大切。「慣れれば食べる」と待つだけでなく、環境面の見直しを同時に行うと立ち上がりがスムーズになりやすい。また寿命の幅が30〜80年と広く、個体差が大きい。

⚠ CITES II 掲載種 国内CB個体は飼育可能です。購入時は国内CBであることを確認し、インボイス(取引証明書)付きの個体を選んでください。

Wild Life — 森と草地を往来する、北米東部のハコガメ基亜種

トウブハコガメはカナダ東部からアメリカ南部にかけての落葉樹林・混合林・草地に分布します。腹甲(plastron)に蝶番構造を持ち、脅威を感じると前後の腹甲を完全に閉じて甲羅内に引き込む「箱型防御」が最大の特徴です。

野生では昆虫・ミミズ・ナメクジ・キノコ・果実・草など幅広いものを食べる雑食性です。春〜秋にかけて活動し、冬は地中に潜って冬眠します。日本では国内CBの流通がハコガメ亜種の中で比較的安定しており、ミツユビハコガメと並んでハコガメ入門として選ばれることが多い種です。

「腹甲が閉じる」を活かした防御
ハコガメの腹甲は完全に閉じることで天敵からほぼ無敵の防御状態になります。飼育下では安心すると閉じなくなる個体が多く、飼い主への慣れのバロメーターになります。
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飼育環境の数値

温度(昼)
22〜28℃
温帯種。夏の30℃超は避ける。シェルター内クールスポットも確保
湿度
60〜75%
森林棲のため中〜高湿度が必要。床材を湿らせて維持
水場
浅い水入れ
体全体が入れる浅い水場を常設。水浴びで水分補給する
UVB
UVI 2〜4
室内ではUVB5%相当を設置。6〜12ヶ月で交換

近似種との比較

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種名甲長難易度必要スペース腹甲の閉じ方向いている人
ミツユビハコガメ12〜18cm中〜上級90cm〜ケージ完全に閉じる後肢3指・やや小型
ガルフコーストハコガメ18〜22cm中〜上級120cm〜ケージ完全に閉じる最大亜種・やや多湿
スペングラーヤマガメ10〜14cm中〜上級60cm〜ケージ閉じない超小型・保冷必須

食事

コオロギ・デュビア・ミミズ・ゆで卵などの動物性タンパク質を週3〜4回与え、キノコ・果実(イチゴ・ブルーベリー)・葉野菜を副食として取り入れます。カルシウムパウダーを餌にダスティングして週2〜3回補給してください。市販の爬虫類用配合飼料も補助として利用できます。

推奨機材セット

よくあるトラブルQ&A

ミツユビハコガメとの違いは?比較
トウブハコガメは後肢の指が4本、ミツユビは3本という違いがあります。トウブはやや大型(最大20cm対18cm)で、体色・模様の個体変異が大きいです。生態・飼育方法はほぼ同じで、どちらが好みかで選んで問題ありません。
腹甲が閉じなくなりました健康
慣れてきたサインである場合と、体調不良の場合があります。食欲・活動量が正常で腹甲をしっかり閉じられる筋力がある場合は慣れです。閉じようとしてもうまく閉じられない場合は獣医に相談してください。
冬眠はさせますか?環境
温帯産のため野生では冬眠します。初心者は通年加温(20℃以上維持)の方が安全です。冬眠させる場合は秋に十分な体力をつけてから、温度変化の少ない10℃前後の涼しい場所で管理してください。
湿度が下がりやすいです環境
ケージの密閉性を上げることが効果的です。通気性を確保しつつ蓋つきのガラスケージにし、床材(水苔・ヤシガラ)を厚く敷いて湿らせます。ミスト器のタイマー設定も有効です。
餌を食べません
温度・湿度の確認が最初です。22℃以下では食欲が落ちます。シェルターを増やして安心できる環境にし、嗜好性の高いミミズや生きたコオロギから試してみてください。
屋外飼育はできますか?環境
関東以南では春〜秋の屋外飼育が可能です。脱走防止フェンス(高さ30cm以上・上部も覆う)と日陰スペース、雨宿りできるシェルターを用意してください。冬は室内に取り込んで保温するか、適切に冬眠管理してください。
キノコを与えていいですか?
野生で好んで食べる食材です。市販のしいたけ・えのき・まいたけなどを少量与えられます。毒キノコとの区別が必要なため、野外採集のものは与えないでください。

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