ニシキガメ3亜種のちょうど真ん中に分布する亜種。腹甲の中央だけに細く残る暗色の模様が手がかりで、五大湖周辺から米北東部内陸に広く分布する。
1年後の甲長は8〜11cm程度。よく泳ぎ、バスキングライトの下で長い時間甲羅を干す姿が日課になる。餌をよく食べ、人の姿を覚えて水面に寄ってくるようになる個体も多い。
10年後、オスは13cm前後、メスは16〜19cmに達する個体もいる。セイブ亜種ほど大型にはならないが、遊泳性が高いぶん水量とろ過能力の余裕が長期飼育を左右しやすい。15〜30年の寿命を見込んだ計画が必要になる。
ニシキガメの亜種を分けるいちばんの手がかりは腹甲の模様で、背甲だけでは判別できない。しかもチュウブ亜種は分布の両隣にあたるトウブ・セイブ両亜種と広く中間個体(intergrade)を作る。産地の分からない個体を亜種名で買うと、後から表示と実物が食い違うことがある。
五大湖周辺からカナダ・オンタリオ州南部、米北東部内陸からテネシー州北部にかけての、流れのゆるい池沼・湿地に分布する。ニシキガメの3亜種のうち、東のトウブ亜種と西のセイブ亜種にはさまれた中間域を占める亜種で、iNaturalist の Research Grade 観察も北米東部〜中西部の内陸に集中している。
腹甲の中央だけに細く残る暗色の模様が、この亜種のいちばんの手がかりです。セイブ亜種のように腹甲全面へ広がることはなく、トウブ亜種のようにほぼ無地にもなりません。ただし分布が隣り合う3亜種は広い範囲で中間個体をつくるため、模様だけで亜種を言い当てるのは専門家でも難しく、産地情報のほうが確実です。飼育そのものはニシキガメと同じで、丈夫でよく泳ぎ、餌食いも良好です。
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| 種名 | 甲長 | 難易度 | 必要環境 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| チュウブニシキガメ このページ | 13〜19cm | 入門 | 60〜90cm水槽 | 本亜種 |
| ニシキガメ(種全体) | 13〜25cm | 入門 | 60〜90cm水槽 | 本亜種の親種 |
| トウブニシキガメ | 13〜18cm | 入門 | 60cm水槽〜 | 最小の亜種・腹甲は無地 |
| セイブニシキガメ | 18〜25cm | 入門 | 60〜90cm水槽 | 最大の亜種・腹甲全面に模様 |
チュウブニシキガメはニシキガメ3亜種の中間にあたる大きさで、メスで19cm前後になります。セイブ亜種ほどの大型化はしませんが、遊泳性が高いので60cm水槽で始める場合も90cm級への買い替えを視野に入れておくと安心です。日本の夏は水温と水質の悪化が重なりやすいため、ろ過とエアレーションは強めに設計します。野生では冬眠しますが、国内で初めて飼うなら通年加温のほうが安全です。
ニシキガメの亜種は個体の見た目だけでの同定が難しく、分布の境界では中間的な特徴を持つ個体(intergrade)が広く知られています。チュウブ亜種はトウブ・セイブ両亜種のあいだに分布するため、とくに中間個体の割合が高い位置にあります。産地の分からない個体を亜種名で断定することは、このサイトでは行いません。
なお、かつてニシキガメの第4の亜種とされたミナミニシキガメは、現在は独立種 Chrysemys dorsalis として扱われています。背甲の正中に明瞭な赤〜橙の縦条を持つ点で本亜種と区別されます。
飼育温度・湿度などの数値は飼育資料と国内飼育の一般的な目安にもとづきます。確定的な一次資料が乏しい項目は断定していません。