Species Guide

オプストヒラセガメ

Cuora mouhotii obsti — Obst's Keeled Box Turtle

ヒラセガメ(Cuora mouhotii)の亜種で、ベトナム中部〜南部に分布します。腹甲の放射状黒斑が基亜種との識別点です。

分類
ヒラセガメの亜種
難易度
中〜上級(親種準拠)
法規制
CITES II(種単位)
流通
きわめて稀
このページには生体写真を掲載していません。 当サイトが確認できた公開ライセンス写真は、産地が本亜種の分布域から大きく外れており、腹甲の識別形質も一致しないため、オプストヒラセガメであることを証明できませんでした。 別亜種の写真を本亜種として掲載しないため、確実な素材が得られるまで写真なしで公開しています。

このページで分かること

オプストヒラセガメは、ヒラセガメ(Cuora mouhotii、旧属名 Pyxidea、別名モンホットハコガメ)の亜種です。日本国内で流通することはきわめて稀で、亜種として明示された個体を目にする機会はほとんどありません。

このページでは、確実に裏づけの取れている分類・分布・識別形質と、親種に準じる飼育の考え方を分けて記載します。亜種固有のデータとして確認できなかったものは、そのように明記します。

情報の範囲について。 当サイトの運営者は親種ヒラセガメを実際に飼育していますが、本亜種は飼育していません。 したがって本ページの飼育に関する記述は、すべて親種ヒラセガメの飼育情報を援用したものであり、本亜種での実飼育に基づく記録ではありません。 亜種固有の適温・湿度・最大甲長・寿命については、裏づけとなる一次資料を確認できていません。空欄を推測で埋めることはしていません。

分類

Cuora mouhotii obsti は Fritz ら(1998年)によって記載された亜種で、TTWG(Turtle Taxonomy Working Group)にも有効な亜種として承認されています。ヒラセガメには基亜種 C. m. mouhotii と本亜種の2亜種が認められています。

属名は歴史的に Pyxidea が使われてきましたが、現行の分類では Cuora 属に置かれています。古い資料や流通名では Pyxidea mouhotii obsti と表記されることがあります。

分布と識別形質

項目基亜種 C. m. mouhotii本亜種 C. m. obsti
分布より北側(中国南部〜ベトナム北部ほか)ベトナム中部〜南部(トゥアティエン=フエ〜ダクラク付近)
腹甲の模様ほぼ無地とされる放射状の黒斑が入る
移行帯ベトナム北中部(クアンチ〜ゲアン付近)に両亜種の移行帯がある
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亜種同定で決め手になるのは産地情報です。移行帯の個体は外見が中間的になるため、腹甲の模様だけで判定すると誤同定につながります。流通個体で亜種を確認したい場合は、産地の記録があるかどうかを最優先で確認してください。

飼育について(親種に準じます)

前述のとおり、本亜種に固有の飼育データは確認できていません。以下は親種ヒラセガメの飼育情報であり、本亜種にもそのまま当てはまる前提で扱ってください。

項目親種ヒラセガメの値根拠の範囲
タイプ森林棲親種の情報
温度20〜28℃。夏の高温に弱く保冷管理が要る親種の情報
湿度高め。ただし蒸れは避ける親種の情報
最大甲長18cm前後親種の情報。亜種差は未確認
寿命30〜50年親種の情報。亜種差は未確認
食性雑食親種の情報
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分布域が基亜種より南寄りであることから、温度の好みが基亜種と異なる可能性はあります。ただしこれは分布から導いた推測であり、検証されていません。実際に迎える場合は、親種と同じ管理から始めて個体の反応を見るのが安全です。

法規制

親種 Cuora mouhotii はワシントン条約附属書IIに掲載されています。CITES の掲載は亜種単位ではなく種単位のため、本亜種も同じ扱いになります。国内で入手する場合は繁殖個体(CB)を前提に、輸出入書類と由来を必ず確認してください。

このページが役に立つ人
  • ✓ ヒラセガメの亜種を区別して理解したい
  • ✓ 産地情報つきの個体の亜種を確認したい
  • ✓ 分類・分布の一次的な裏づけを知りたい
このページでは分からないこと
  • ✗ 本亜種に固有の飼育数値(未確認)
  • ✗ 生体写真(証明できる素材がないため未掲載)
  • ✗ 国内での入手経路(流通実績を確認できていません)

出典・参考資料

※ 上記のうち、亜種の分布域と識別形質は当サイトの分類監査で照合した内容です。飼育数値は親種ヒラセガメの情報を援用しています。本亜種を実際に飼育した記録に基づくものではありません。

よくある質問

基亜種のヒラセガメとどう見分けますか?識別
記載時に示された識別形質は腹甲の模様です。本亜種は腹甲に放射状の黒斑が入るのに対し、基亜種の腹甲はほぼ無地とされます。ただし両亜種の分布が接するベトナム北中部(クアンチ〜ゲアン付近)には移行帯があり、外見だけで確実に判定できない個体が存在します。産地情報のない個体を外見だけで亜種同定することは避けてください。
飼育方法は基亜種と違いますか?環境
当サイトが確認できた範囲では、本亜種に固有の飼育データ(適温・湿度・最大甲長・寿命の亜種差)を裏づける一次資料はありません。したがって飼育情報は親種ヒラセガメに準じるものとして扱ってください。分布域がより南寄りであることから温度の好みが異なる可能性はありますが、これは推測であり検証されていません。
法規制はどうなっていますか?法規制
親種 Cuora mouhotii はワシントン条約附属書IIに掲載されています。亜種単位ではなく種単位での掲載のため、本亜種も同じ扱いになります。国内流通は繁殖個体(CB)を前提に、輸出入書類と由来を必ず確認してください。
なぜ写真がないのですか?掲載方針
当サイトが確認できた公開ライセンス写真は、撮影地が本亜種の分布域から大きく北に外れており、腹甲の識別形質も一致しませんでした。本亜種であることを証明できないため掲載していません。別亜種の写真を本亜種として載せることはしない方針です。

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本亜種を単独で迎える機会はほとんどありません。ヒラセガメの飼育要件を確認したうえで、119種対応の適性診断で自分の環境に合うかを確かめてください。

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