水棲ガメが甲羅を乾かす浮島から、ヤマガメ・ハコガメの成体が余裕で入る大型シェルター、リクガメの隠れ家まで。「成体サイズ」から逆算して選びます。
それは「今の体の大きさ」で選んでしまうことです。カメは育ちます。たとえばスペングラーヤマガメは成体で甲長11〜13cm、メスはさらに大きくなります。幼体のときにちょうど良かった小型の陶器シェルターは、ほとんどの場合、成長とともに「入れない・使わない」道具になってしまいます。
筆者自身、飼育しているムオヒラセガメには市販の小型シェルターが合わず、結局プラスチックの壁掛け用植木鉢を土に埋めて「入口が広く・中が深い」隠れ家を自作して使っています。市販品を選ぶなら、最初から成体サイズに合わせて選ぶことが何より大切だと考えています。
水位に合わせて自動で上下するマグネット式の浮島。コーナーにぴったり収まり、子ガメが隙間に挟まる事故が起きにくい設計です。生体が水中を広く泳げるのも浮島型の利点。斜面に凹凸があり、爪をかけて登りやすくなっています。
タートルバンクのワンサイズ上。同じくマグネットで水位追従し、コーナー設置できます。幼体から育って手狭になってきたときの買い替えの定番です。甲羅を完全に乾かせる広さがあると皮膚病やカルシウム吸収不全の予防につながります。
マグネットではなく強力吸盤でガラス面に固定するタイプ。高さを自由に調整でき、水位が変わっても甲羅干しの位置を保てます。レビューでも吸盤の保持力が高く、甲長15cm級が登ってもびくともしないと評価されています。浮島が苦手な個体に。
このシリーズ最大サイズ。入口が広く中が深い岩型で、成長したヤマガメ・ハコガメ・小型リクガメでも余裕をもって全身を隠せます。レジン製でずっしり安定し、上に乗っても動きにくいのも利点。「成体になったら入れない」問題を最初から回避できます。
XXLでは大きすぎるケージに。中型のヤマガメ・ハコガメの成体がしっかり入るサイズで、岩型の自然な見た目はレイアウトにもなじみます。同シリーズはS・M・ML・L2・XL・XXLと刻みがあるので、飼っているカメの甲長に合わせて選べます。
成体一歩手前の亜成体や、小柄な成体に合うサイズ。価格も手頃で、シリーズ入門にちょうど良いポジションです。幼体に大きすぎるシェルターは落ち着かないこともあるので、成長段階に合わせてMLやL2から始め、XL・XXLへ移行するのが無駄のない選び方です。
幼体〜小柄な個体向けのサイズ。同じシリーズで揃えておけば、成長に合わせてサイズアップしてもケージの雰囲気を保てます。陶器のウェットシェルターと違い割れにくいレジン製で、メンテナンスもしやすいのが長く使ううえでの安心材料です。
市販シェルターがどうしてもサイズ・形で合わないとき、筆者は壁掛け用のプラ植木鉢「フレグラー壁掛24型(ダークブラウン)」を伏せて土に半分埋め、入口が広く奥行きのある隠れ家として使っています。実際にムオヒラセガメがこの中をよく利用しています。
利点は、入口の広さと内部の高さを設置の仕方で調整でき、軽くて洗いやすく、割れる心配がないこと。床材に半分埋めれば内部の湿度も保ちやすくなります。ダークブラウンはレイアウトにもなじみ、価格も手頃。岩型シェルターでサイズが合うものが見つからないときの、現実的で実証済みの選択肢です。
本体上部に独立した素焼きの皿が乗る構造で、皿に水を注いで加湿します。皿だけ交換できるため、カビが気になっても安価な替え皿で清潔を保てます。保湿が要る幼体期に有効ですが、こちらもサイズは小さめなので、成体には上のロックシェルター系を併用してください。
厳密にはシェルターではありませんが、ピタッとランドと同じ吸盤システムの陸地プレート。ゼリーや水飲みカップをセットできる穴があり、食事の様子を観察できます。小さな陸地・足場としてバスキング台と組み合わせると便利です。
合成樹脂より自然環境に近い天然木のシェルター。木材の調湿作用で内部が過度に乾きすぎず、表面のざらつきが体の擦りつけにも役立ちます。輸入品のため個体差やバリが出ることがある点は承知のうえで。購入前に必ず内寸を確認し、成体が余裕で入る大きさを選んでください。
GEX エキゾテラのレプタイルケイブは、岩肌を再現した重みのある樹脂製シェルター。カメが動かしにくく、ケージ内のレイアウトに自然に馴染みます。Sサイズはスペングラーヤマガメや小型ハコガメの幼体〜成体に対応するサイズ感で、入口の横幅が確保されているため甲高の個体も出入りしやすい設計です。
Sサイズの一回り大きいM。ミツユビハコガメやトウブハコガメの成体、マレーハコガメのような中型ハコガメがしっかり入れるサイズです。入口の開口部が広く、甲高が大きいハコガメ類でも出入りしやすい。成体サイズのヤマガメ・ハコガメにはこのMからが安心です。
樹皮そのままの天然コルクは、ヤマガメやハコガメが体を寄せやすい素材です。プラスチックや樹脂製と違い、わずかに呼吸する素材感が自然に近い環境を作ります。筒状のものを縦置きすれば狭い隙間を好むヤマガメに、板状や半割りのものはリクガメの隠れ家として使えます。定期的な洗浄で清潔を保てば長く使える素材です。