Wild Life — 南米の沼に潜む、枯れ葉擬態の待ち伏せ捕食者
マタマタ(Chelus fimbriata)はアマゾン川流域(ブラジル・ペルー・ボリビア・コロンビア・ベネズエラ・ガイアナ)の浅い沼・湿地・緩流域に分布します。
2020年の遺伝子研究(Vargas-Ramírez et al. 2020)により、オリノコ川流域の個体群はChelus orinocensis(Orinoco Mata Mata)として別種化されました。本ページは Chelus fimbriata を対象としていますが、日本流通個体の多くは由来が明記されておらず、どちらの種か不明なケースがあります。浅い沼・湿地・流れの緩い淡水域を好み、扁平で凹凸のある甲羅・皮膚のフリンジ・三角形の頭部が枯れ葉に擬態しており、水底で動かずに獲物を待ちます。英名「Mata Mata」の語源には諸説あり、断定は避けます。
捕食方法は他のカメと根本的に異なります。獲物が近づくと口を瞬時に大きく開き、周囲の水ごと魚を吸い込みます。この吸引捕食は非常に素早く、肉眼ではほぼ追えません。野生では小型の魚・オタマジャクシ・水生無脊椎動物を食べます。
マタマタは遊泳は得意ではなく、主に水底を歩いて移動します。深すぎる水槽や足場のない環境は危険です。鼻先を水面に出しやすい水深と、休息できる足場を用意してください。また強い水流はストレス源になるため、フィルターの出水を弱める工夫が必要です。
マタマタの独自の飼育スタイルが自分に合うか確認しましょう。100種対応の診断ツールで適性をチェック。
無料で診断する(3分)飼育環境の数値
近似種との比較
← 横にスクロールできます
| 種名 | 甲長 | 難易度 | 必要スペース | 給餌スタイル | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| マタマタ このページ | 35〜45cm | 上級 | 90〜120cm水槽 | 生き餌中心・冷凍餌移行可能な場合も | 唯一無二の外見・捕食観察 |
| スジオオニオイガメ | 30〜40cm超 | 上級 | 120cm以上水槽 | 生き餌・配合飼料 | 大型ニオイガメ |
| ニオイガメ | 10〜14cm | 入門 | 30〜45cm〜 | 配合飼料OK | 省スペース入門種 |
| ミシシッピチズガメ | 8〜20cm | 中級 | 60cm〜 | 配合飼料OK | 模様・観察重視 |
食事
金魚・メダカ・小型熱帯魚などの生き餌を中心に与えます。水槽に放した魚をマタマタが自分で捕食する方法が最もストレスが少なく推奨されます。冷凍小赤・冷凍マウス(ピンクマウス)を使う場合は、動かして捕食本能を刺激する必要があります。配合飼料に餌付きにくい個体が多いため、生き餌・冷凍餌の安定した調達ルートを確保してから迎えてください。
配合飼料への急速な切り替えは拒食を招きます。金魚・メダカ以外の餌(硬い甲殻類・大型魚)は口腔内を傷つけるリスクがあります。水槽に手を入れると噛みつく個体もいるため、給餌時は注意してください。
推奨機材セット
よくあるトラブルQ&A
配合飼料を食べてくれません餌
水深はどのくらいが適切ですか?環境
水流が強いとどうなりますか?環境
水が茶色くなっています(ブラックウォーター)環境
全く動かないのですが大丈夫ですか?環境
CITES IIの入手方法は?法律
飼育の難しさはどのくらいですか?比較
関連ページ
上級水棲ガメへの挑戦前に、自分の経験・環境を診断ツールで確認しましょう。
🐢 カメ適性診断をはじめる(100種対応)唯一無二の捕食者を迎える準備はできていますか?
生き餌の確保・弱水流の維持・水深と足場の管理——マタマタを迎える前に、まず自分の飼育環境で対応できるか診断してください。