メキシコ湾岸の塩性湿地に暮らすダイヤモンドバックテラピンの亜種。背甲の中央が濃く落ち着いた色合いで、縁が橙色に縁取られる個体が多い。汽水管理が必要な上級種。
1年後の甲長は7〜11cm程度。比重計と人工海水で塩分を管理する日課が生活に組み込まれる。水面でのバスキング習性があり、乾ける陸場を用意すると長く甲羅を干す姿が見られる。
10年後、オスは甲長13cm前後のまま、メスは19〜23cmに達する個体もいる。汽水管理が前提のため、90cm級の水槽と比重計・専用塩の定期的な使用が長期飼育の基盤になる。20〜40年の寿命を持つ。
ダイヤモンドバックテラピンは生まれながら汽水環境に適応した種で、淡水のみで長期間飼育すると徐々に浸透圧のバランスが崩れやすい。購入前から汽水管理の設備を整え、最初から汽水で飼育することが安定飼育への近道になりやすい。
米メキシコ湾岸、フロリダ州西部(ウォルトン郡付近)からルイジアナ州にかけての塩性湿地・河口に分布する。ダイヤモンドバックテラピンの亜種のひとつで、淡水と海水が混じる汽水域を生活の場としている。
ダイヤモンドバックテラピンの亜種は分布が連続していて、隣り合う亜種との中間的な個体も多く見られます。写真だけで亜種を確定するのは難しく、産地情報が最も確実な手がかりです。国内では亜種を指定した流通が少なく、迎える機会は限られます。
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| 種名 | 甲長 | 難易度 | 必要環境 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ミシシッピダイヤモンドバックテラピン このページ | 13〜23cm | 上級 | 60〜90cm水槽 | 本種 |
| ノーザンダイヤモンドバックテラピン | 15〜23cm | 上級 | 60〜90cm水槽 | 基亜種 |
| テキサスダイヤモンドバックテラピン | 13〜23cm | 上級 | 60〜90cm水槽 | 湾岸西端の亜種 |
| カロリナダイヤモンドバックテラピン | 13〜21cm | 上級 | 60〜90cm水槽 | 大西洋岸の亜種 |
ダイヤモンドバックテラピンは北米で最も雌雄差が大きいカメの一つで、オスは約13cm・メスは平均19cm、最大23cmを超える記録があります。メスを迎える前提なら90cm以上の水槽を計画してください。米国の乱獲・混獲による減少を受けて、2013年のCITES CoP16で種として附属書IIに掲載されました。輸入個体には書類が伴い、国内CBの購入は通常どおり可能です。汽水域専門の種なので、飼育でも人工海水による塩分管理が基本になります。
ダイヤモンドバックテラピンの形態にもとづく亜種区分は、分子系統の研究結果と一致しないことが知られています。亜種の境界そのものが再検討の途中にあり、写真からの亜種同定は原理的に困難です。産地の分からない個体を亜種名で断定することは、このサイトでは行いません。
飼育温度・湿度などの数値は飼育資料と国内飼育の一般的な目安にもとづきます。確定的な一次資料が乏しい項目は断定していません。