Wild Life — ミシシッピ川の泥底に生きる
ミシシッピドロガメは米国ミシシッピ川流域〜テキサス州東部にかけての広い範囲に分布する亜種です。浅い池・沼・水田・流れの緩やかな川底の泥や落ち葉の中を好み、泳ぐよりも底を歩いて移動することが多い底棲性の強い種です。
野生では昆虫の幼虫・甲殻類・水生軟体動物・死骸など動物性の餌を主食にしつつ、水草や藻類も食べる雑食性です。気温が下がる秋から春にかけては泥底に潜り込んで冬眠しますが、飼育下では通年加温飼育が管理しやすく安全です。
どちらも Kinosternidae 科に属する小型水棲ガメですが、属が異なります。ドロガメ属(Kinosternon)は腹甲前後に蝶番があり、部分的に閉じる構造を持ちます。ニオイガメ属(Sternotherus)は腹甲前部のみ可動します。また一般的にドロガメ属の方が臭腺の臭いは弱めです。
ミシシッピドロガメ以外の小型水棲ガメも比較したい? 100種対応の診断ツールで自分に合う種を探せます。
無料で診断する(3分)飼育環境 — 底床と隠れ家が鍵
ミシシッピドロガメを快適に飼育するには、底に潜れる底床と十分な隠れ場所の確保がポイントです。開けた環境に置かれると強いストレスを感じ、餌食いが落ちることがあります。シェルターや流木を入れて「隠れても出てこられる」環境を作りましょう。
底床の選び方
ミシシッピドロガメは底床に潜り込む習性があります。砂利よりも細かい砂または大磯砂(小粒)が適しています。底床の厚さは3〜5cm程度を目安にすると潜りやすくなります。プレーンな底なしでも飼育できますが、底床があるとより自然な行動が観察できます。
陸場と蓋の重要性
ドロガメ類は他の水棲ガメより陸場に上がる頻度が高い傾向があります。体全体が乗れる小さな陸場(亀用浮島や流木)を用意し、水槽には必ず蓋を設置してください。脱走すると乾燥して死亡するリスクがあります。
バスキングについて
ニオイガメやチズガメほど積極的に陸場で日光浴するわけではありませんが、バスキングスポット(30〜32℃)は用意しておくことを推奨します。長時間バスキングしなくても、陸場に上がれる環境があること自体がストレス軽減につながります。
ニオイガメ・他のドロガメとの比較
最もよく比較されるニオイガメ(Sternotherus odoratus)と、近縁のドロガメ類を並べました。
← 横にスクロールできます
| 種名 | 甲長 | 難易度 | 水槽 | 性格 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ミシシッピドロガメ このページ | 10〜12cm | 入門 | 30cm〜 | 温和・臆病 | 底棲・潜る・観察型 |
| ニオイガメ | 10〜14cm | 入門 | 30cm〜 | やや攻撃的 | 底棲・活動的・入手しやすい |
| カブトニオイガメ | 12〜16cm | 中級 | 45cm〜 | 気性やや強め | キール目立つ・個性的 |
| スジクビニオイガメ | 8〜11cm | 中級 | 30cm〜 | 温和 | 縞模様・CB流通 |
食事 — 動物性を中心にバランスよく
野生での食性を反映し、動物性タンパク質(アカムシ・ミミズ・コオロギ・小魚)を中心に給餌します。市販の配合飼料(浮上性・沈下性いずれも可)への餌付きは比較的良好です。週2〜3回の給餌が目安で、食べ残しはすぐに取り除きましょう。
体が小さいため給餌量が少なく、水が汚れにくいのはメリットです。ただし隠れていて餌に気づかないことがあります。シェルターの近くに沈下性の餌を落として様子を見る方法が効果的です。
飼育下での冬眠は失敗リスクがあるため推奨しません。ヒーターで水温を20〜26℃に維持して通年加温飼育する方が安全です。野外飼育・屋内無加温飼育は幼体には特に危険です。
推奨機材セット
よくあるトラブルQ&A
全然出てこない・隠れてばかりです 行動
ニオイガメと何が違いますか? 比較
餌を食べていない気がします 餌
甲羅に白い斑点・コケが生えています 健康
脱走してしまいました 環境
どこで購入できますか? 入手
関連ページ
小型水棲ガメの中から自分に合う種を探したい方はこちら。
🐢 カメ適性診断をはじめる(100種対応)飼い始める前に、一歩だけ確認を
ミシシッピドロガメは20〜30年生きます。省スペースでも長期の覚悟は必要です。機材を揃える前に適性を確認してみませんか。