ギリシャリクガメの基亜種。モロッコ・アルジェリアを中心とする北アフリカ産で、淡い黄褐色の地に黒斑がはっきり入る。冬眠しない系統として扱う。CITES II。
1年後の甲長は8〜11cm程度。バスキングライトの下で体を温め、野草を食べる時間が日課になる。基亜種は甲板ごとの黒斑がはっきり出る個体が多く、成長にともなって模様の輪郭が読みやすくなっていく。
10年後は甲長15〜20cm程度。イベラ亜種のように20〜30cmまで伸びることは少なく、床面積を優先した60〜90cm級のケージで成体まで見通しが立つ。ただし50〜80年の寿命を持ち、飼い主の人生設計のほうが先に問われる。
ギリシャリクガメは亜種によって最終サイズも冬の扱いも変わる。基亜種のつもりで迎えた個体がイベラ亜種だと、想定より一回り大きく育ってケージを組み直すことになる。逆にヨーロッパ産の亜種と同じ感覚で冬に冷やすと、北アフリカ産の個体は体調を崩しやすい。迎える前に亜種名と産地を確認しておきたい。
モロッコからアルジェリアにかけての北アフリカ、乾燥した低木林・草地・農地周辺に分布する。ギリシャリクガメという種の名前を背負う基亜種で、学名の三名目がそのまま graeca になる。地中海をはさんだイベリア半島南部にも個体群が知られるが、自然分布か人為的な導入かは資料によって扱いが分かれる。
ギリシャリクガメは亜種が多く、亜種によって最終サイズも冬の扱いも変わります。基亜種は中型でおさまる一方、寒さへの耐性は低いと考えられています。購入時は亜種名と産地が明記された個体を選び、産地の分からない個体を基亜種として扱わないでください。
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| 種名 | 甲長 | 難易度 | 必要環境 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| モロッコギリシャリクガメ このページ | 15〜20cm | 中〜上級 | 60〜90cm(成体) | 本種(基亜種) |
| ギリシャリクガメ(種全体) | 15〜25cm | 中〜上級 | 60〜90cm | 本種の親種 |
| イベラギリシャリクガメ | 20〜30cm | 中〜上級 | 90〜120cm | 最大の亜種 |
| チュニジアギリシャリクガメ | 13〜17cm | 中〜上級 | 60〜90cm | 最小級・冬眠させない |
| ゴールデンギリシャリクガメ | 13〜18cm | 中〜上級 | 60〜90cm | 小型・冬眠させない |
モロッコギリシャリクガメはギリシャリクガメの基亜種で、甲長は15〜20cm程度が目安です。60〜90cm級のケージで床面積を優先して組めば、成体まで同じ設備で通せる見込みが立ちます。乾燥系のため日本最大のリスクは梅雨〜夏の蒸れで、通気を最優先します。UVBはFerguson Zone 3の強UVB帯で、T5 HO直管10〜12%クラスが基本です(製品ごとの照度表確認まで特定製品は断定しません)。冬は加温を切らさないでください。
ギリシャリクガメの亜種の区切り方は資料によって差があり、基亜種 graeca の範囲をどこまでとするかも一定していません。北アフリカの個体群を細分する立場もあり、イベリア半島南部の個体群を自然分布とみるか人為的な導入とみるかも見解が分かれます。また流通個体には亜種間の交雑が含まれることが知られており、産地の分からない個体の亜種同定は困難です。分からない場合は亜種名を断定しない、という方針をこのサイトでは取っています。甲長の数値も亜種単位の一次資料に乏しく、親種の値と飼育資料からの目安として扱っています。
飼育温度・湿度などの数値は飼育資料と国内飼育の一般的な目安にもとづきます。確定的な一次資料が乏しい項目は断定していません。