Species Guide
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モロッコギリシャリクガメ

Testudo graeca graeca — Moroccan Greek Tortoise

ギリシャリクガメの基亜種。モロッコ・アルジェリアを中心とする北アフリカ産で、淡い黄褐色の地に黒斑がはっきり入る。冬眠しない系統として扱う。CITES II。

モロッコギリシャリクガメの生体写真
Photo by Valentin Moser / iNaturalistCC BY 4.0(撮影地: Morocco)
甲長
M(15〜20cm)
難易度
中〜上級
食性
草食
寿命目安
50〜80年以上
難易度 ★★★☆☆中〜上級
この亀が向いている人
  • ✓ 中型で収まるリクガメを長く飼いたい
  • ✓ 60〜90cmのケージを用意できる
  • ✓ 乾燥系の温湿度管理に慣れている
  • ✓ 亜種名と産地を確認して購入できる
この亀が向いていない人
  • ✗ 入門者(地中海系リクガメの経験が前提)
  • ✗ 冬眠させたい方(北アフリカ産は冬眠しない系統とされる)
  • ✗ 亜種を確認せずに購入したい方
  • ✗ CITES II書類の管理が難しいと感じる方
Life Preview

モロッコギリシャリクガメと暮らすと、どんな毎日になる?

📅1年後の姿
乾いたケージを歩き回る、黒斑のはっきりした地中海系リクガメ。

1年後の甲長は8〜11cm程度。バスキングライトの下で体を温め、野草を食べる時間が日課になる。基亜種は甲板ごとの黒斑がはっきり出る個体が多く、成長にともなって模様の輪郭が読みやすくなっていく。

📏10年後のサイズ感
15〜20cmで落ち着く。60〜90cmのケージで組み立てられる。

10年後は甲長15〜20cm程度。イベラ亜種のように20〜30cmまで伸びることは少なく、床面積を優先した60〜90cm級のケージで成体まで見通しが立つ。ただし50〜80年の寿命を持ち、飼い主の人生設計のほうが先に問われる。

向いている飼い主
中型で収まる地中海系リクガメを、腰を据えて飼いたい人。
  • 中型で収まるリクガメを長く飼いたい
  • 60〜90cmのケージを用意できる
  • 乾燥系の温湿度管理に慣れている
  • 亜種名と産地を確認して購入できる
向いていない飼い主
冬眠させることを前提にリクガメを探している人。
  • 入門者(地中海系リクガメの経験が前提)
  • 冬眠させたい方(北アフリカ産は冬眠しない系統とされる)
  • 亜種を確認せずに購入したい方
  • CITES II書類の管理が難しいと感じる方
⚠️後悔しやすいポイント
💡
「ギリシャリクガメ」とだけ書かれた個体を、亜種を確かめずに迎えてしまう。

ギリシャリクガメは亜種によって最終サイズも冬の扱いも変わる。基亜種のつもりで迎えた個体がイベラ亜種だと、想定より一回り大きく育ってケージを組み直すことになる。逆にヨーロッパ産の亜種と同じ感覚で冬に冷やすと、北アフリカ産の個体は体調を崩しやすい。迎える前に亜種名と産地を確認しておきたい。

⚠ CITES II 掲載種 国内CB個体は飼育可能です。購入時は国内CBであることを確認し、インボイス(取引証明書)付きの個体を選んでください。

野生の暮らし

モロッコからアルジェリアにかけての北アフリカ、乾燥した低木林・草地・農地周辺に分布する。ギリシャリクガメという種の名前を背負う基亜種で、学名の三名目がそのまま graeca になる。地中海をはさんだイベリア半島南部にも個体群が知られるが、自然分布か人為的な導入かは資料によって扱いが分かれる。

飼育ポイント:冬眠させない系統として扱ってください。北アフリカ産のギリシャリクガメは、ヨーロッパ産の系統と違って冬に冷え込ませると体調を崩しやすいとされます。国内では通年加温で管理するのが安全です。

ギリシャリクガメは亜種が多く、亜種によって最終サイズも冬の扱いも変わります。基亜種は中型でおさまる一方、寒さへの耐性は低いと考えられています。購入時は亜種名と産地が明記された個体を選び、産地の分からない個体を基亜種として扱わないでください。

飼育環境の数値

バスキング
35〜40℃
昼間温度
26〜32℃
夜間温度
20〜25℃
湿度
30〜50%
UVB
UVB 3.0〜5.0
必要ケージ
60〜90cm(成体)

近似種との比較

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種名甲長難易度必要環境特徴
ギリシャリクガメ(種全体)15〜25cm中〜上級60〜90cm本種の親種
イベラギリシャリクガメ20〜30cm中〜上級90〜120cm最大の亜種
チュニジアギリシャリクガメ13〜17cm中〜上級60〜90cm最小級・冬眠させない
ゴールデンギリシャリクガメ13〜18cm中〜上級60〜90cm小型・冬眠させない
💧 水入れは毎日清潔にリクガメも水入れで水を飲み、体を浸けます。水はすぐに汚れ、雑菌が繁殖しやすいので、毎日新しい水に替えて清潔に保つことが健康の基本です。

推奨機材セット

日本の住まい・季節に合わせた飼い方

大きさ
甲長15〜20cm目安(イベラ亜種より一回り小さい)
住まい(日本規格)
60〜90cm級ケージ(床面積優先)
UVB
強UVB帯(Ferguson Zone 3)。T5 HO 10〜12%管が基本(特定製品は断定しません)
梅雨〜夏(日本)
乾燥系のため蒸れが最大リスク。通気最優先
冬(日本)
北アフリカ産で冬眠しない系統とされる。通年加温で管理する
法規制
CITES II(リクガメ科・科単位掲載)

モロッコギリシャリクガメはギリシャリクガメの基亜種で、甲長は15〜20cm程度が目安です。60〜90cm級のケージで床面積を優先して組めば、成体まで同じ設備で通せる見込みが立ちます。乾燥系のため日本最大のリスクは梅雨〜夏の蒸れで、通気を最優先します。UVBはFerguson Zone 3の強UVB帯で、T5 HO直管10〜12%クラスが基本です(製品ごとの照度表確認まで特定製品は断定しません)。冬は加温を切らさないでください。

この亜種について、まだ分かっていないこと

ギリシャリクガメの亜種の区切り方は資料によって差があり、基亜種 graeca の範囲をどこまでとするかも一定していません。北アフリカの個体群を細分する立場もあり、イベリア半島南部の個体群を自然分布とみるか人為的な導入とみるかも見解が分かれます。また流通個体には亜種間の交雑が含まれることが知られており、産地の分からない個体の亜種同定は困難です。分からない場合は亜種名を断定しない、という方針をこのサイトでは取っています。甲長の数値も亜種単位の一次資料に乏しく、親種の値と飼育資料からの目安として扱っています。

出典・参考資料

飼育温度・湿度などの数値は飼育資料と国内飼育の一般的な目安にもとづきます。確定的な一次資料が乏しい項目は断定していません。

よくある質問

「ギリシャリクガメ」のページと何が違いますか?環境
ギリシャリクガメのページは種全体をまとめた総称ページで、このページはそのなかの基亜種(学名の三名目が graeca になるもの)を扱います。基亜種はモロッコ・アルジェリアを中心とする北アフリカ産で、甲長15〜20cm程度。トルコ〜コーカサス産のイベラ亜種が20〜30cmになるのと比べると一回り小さく、冬の扱いも変わります。
冬眠はさせるべきですか?環境
北アフリカ産の系統は冬眠しないものとして扱うのが安全です。ヨーロッパ産の系統と同じつもりで冷やすと体調を崩しやすいとされます。国内では通年加温(バスキング35〜40℃・昼間26〜32℃維持)で管理してください。
入手時に何を確認すればいいですか?法規制
CITES II掲載種のため、国内CBであることとインボイス(取引証明書)の有無を確認してください。あわせて亜種名と産地の記載も確認します。ギリシャリクガメは亜種間の交雑個体が流通することが知られており、産地の分からない個体を基亜種として扱わないほうが安全です。

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