カザフスタンからアフガニスタンにかけての乾燥草原・岩礫地に暮らす、リクガメ入門の定番種。好奇心旺盛でよくなつき、60〜90cmケージから始められるコンパクトさも人気の理由です。
1年後の甲長は10〜13cm程度。4本足でせっせと歩き回る姿は愛嬌があり、人に慣れやすい種でもある。野草や葉物野菜をよく食べ、食欲旺盛な個体が多い。活動量の多さがこの種の魅力のひとつ。
10年後は甲長15〜18cm、重さ500〜800g程度。60〜90cmケージで安定して飼える範囲内。本種は四肢が太くがっしりしており、成体になると存在感が増す。20年以上生きる個体も多く、長い付き合いになる。
ロシアリクガメは前足を使って掘ることと、垂直な壁をよじ登ることが得意。ケージの高さや蓋の有無に気を付けないと脱走するケースが報告されている。また、見た目の愛らしさから「おとなしい生き物」と思いがちだが、動き回ることが大好きな活発な種。スペースには余裕をもたせるとより良い環境になる。
ロシアリクガメはカザフスタン南部・ウズベキスタン・トルクメニスタン・アフガニスタン・パキスタン北部にかけて広く分布します。「ロシアリクガメ」という名ですが、その分布域はむしろ中央アジアが中心です。
野生では乾燥した草原・岩礫地・砂漠縁辺部を好み、穴掘りが非常に得意です。夏の猛暑と冬の厳寒を穴の中で夏眠・冬眠してやり過ごすため、活動期間は春(3〜5月)と秋(9〜10月)に集中しています。活動可能な温度帯は意外と狭く、25〜32℃ほどが最適で、それ以外の季節は地下で過ごします。
食事は草・多肉植物・花・果実などで、野生では数十種類の植物を季節ごとに使い分けています。タンパク質はほとんど必要としない、純粋な草食動物です。
この環境を作るための用品候補は、このページ下部の「推奨機材セット」にまとめています(予算・成長段階で選べる3プラン)。
タンポポ・オオバコ・シロツメクサ・チコリなど繊維質の高い野草が理想の主食です。入手できる季節は積極的に活用してください。葉野菜(コマツナ・チンゲン菜・ケール)も適していますが、ほうれん草は多量に与えないようにします。
人工フードはリクガメ専用のものを補助的に使えます。水でふやかして与えると食べやすいです。果物は糖分が多いため少量に留め、タンパク質(肉・昆虫など)は基本的に与えません。カルシウムパウダーを週2〜3回餌に振りかけることで甲羅の健康を維持します。
水入れは浅めのものを常設しますが、飲まない個体も多いです。週1〜2回の温浴(30℃・15〜20分)が水分補給と排泄促進に有効です。
⚠ 初心者が最初に失敗しやすいのはUVBと温度管理です。機材を後回しにすると、迎えてから慌てて買い足すことになりがちです。
ロシアリクガメは日光要求の強いFerguson Zone 3の種です。T5 HO直管の10〜12%クラスを推奨距離で使うのが基本で、低出力のコンパクト型で足りるかは製品ごとの照度表で確認が必要です(当サイトでも現在、推奨機材の照度適合を確認中のため、確認が取れるまで特定製品を断定しません)。
原産地の乾燥した大陸性気候と違い、日本の夏は多湿です。ケージの通気を確保し、梅雨時期の蒸れを避けてください。冬眠は原産地では標準ですが、国内の初心者には通年加温を勧めます。
ページ内の数値は国内飼育の一般的な目安を含みます。確定的な資料が乏しい項目(寿命など)は断定していません。
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