⚠ このページの症状は「緊急度 高」です
目の症状はビタミン欠乏・感染症など治療が必要な原因であることが多いです。自己判断での点眼薬使用は避け、数日以内に爬虫類対応の動物病院に相談することを推奨します。
カメの目のトラブルで最初に確認するべきことは、「両眼か片眼か」です。この一点で、原因の可能性が大きく絞り込まれます。
記録しておくこと:両眼か片眼か、いつから気づいたか、目が腫れているのか分泌物で塞がっているのか、食欲・元気はあるか。これらを動物病院で伝えると診察がスムーズです。
まず確認:両眼か片眼か
両眼が腫れている・開かない
ビタミンA欠乏症(ハイポビタミノーシスA)の可能性が高い。全身的な栄養問題のため、食事の見直しと医療的な補充が必要になることが多い。水棲ガメで特に多く見られる。
片眼のみ腫れている・開かない
細菌感染・異物の混入・外傷の可能性が高い。局所的な問題であることが多いが、感染が広がる前に早期対処が重要。
よくある原因
最も多い(水棲ガメ)
ビタミンA欠乏症(ハイポビタミノーシスA)
特に水棲ガメで多く見られます。人工フード中心で野菜・動物性食品が不足していると起こりやすい症状です。まぶたの内側にある結膜が腫れ、目が開きにくくなります。両眼に出ることが特徴です。治療にはビタミンAの補充が必要ですが、過剰投与も害になるため自己判断での大量投与は禁物です。
感染症
結膜炎・眼感染症
細菌(特にグラム陰性菌)による眼の感染症。片眼から始まることが多く、白い膿のような分泌物が溜まることがあります。飼育水が汚染されている水棲ガメや、外傷を負ったカメに多い。抗生物質による治療が必要です。
環境要因
飼育水・床材による刺激
水棲ガメの場合、水質の悪化(アンモニア・亜硝酸の蓄積)が目の粘膜を刺激し、炎症を引き起こすことがあります。床材のホコリや鋭い粒子が眼を傷つけることも。水換えや床材変更で改善する軽度の場合もありますが、症状が続くなら受診を。
物理的原因
外傷・異物
多頭飼育での噛み合い、シェルターや流木の角による擦り傷など。片眼だけ突然腫れた場合はこの可能性を疑います。軽度であれば清潔な環境で自然治癒することもありますが、感染に発展するリスクがあります。
要確認
UVB不足による全身状態の低下
UVBライトの照射量不足や球切れが続くと、免疫力が全般的に低下し、目の症状を含む各種疾患が出やすくなります。ライトの交換時期(購入後1年が目安)と照射距離を確認してください。
自宅でできる確認リスト
この順番で確認してください
1
両眼か片眼かを確認・記録する
両眼ならビタミンA欠乏を最初に疑う。片眼なら外傷・感染を疑う。スマートフォンで撮影しておく。
2
食事の内容を振り返る(水棲ガメの場合)
人工フードだけを与えていた期間が長いなら、ビタミンA含有フードや緑黄色野菜(ニンジン・カボチャ)を少量追加してみる。
3
水棲ガメは水質を確認する
水換えの頻度を上げ、清潔な環境に。亜硝酸・アンモニアが高い場合は直ちに換水。
4
UVBライトの状態を確認する
購入から1年以上経過しているなら交換を検討。紫外線テスターがあれば照射量を実測する。
5
多頭飼育なら隔離する
他個体による外傷や感染の拡大を防ぐために、症状が出た個体を別ケージへ移す。
すぐに動物病院へ行くべきサイン
以下に該当する場合は、爬虫類対応の動物病院を受診してください:
- 両眼が腫れている・開かない(ビタミンA欠乏の可能性)
- 目から白い膿のような分泌物が出ている
- 症状が3日以上続いている・または悪化している
- 目の症状と同時に食欲低下・元気がない
- 目の症状と同時に鼻水・口内の白い膜などがある
- 水換えなど環境改善をしても変化がない
市販の人間用・犬猫用目薬は使用しないでください。
成分や濃度がカメの粘膜に適していない場合があり、症状を悪化させる可能性があります。爬虫類専門の獣医師の処方薬を使用してください。
関連する飼育機材
目の症状の予防には、食事の多様性・UVBの適切な照射・水質管理が重要です。
☀️
UVBライト(種に合った強さを選ぶ)
UVBはビタミンD3合成に必要で、免疫機能の維持にも関わります。水棲ガメには5.0、リクガメには10.0が目安。購入から1年が交換の目安。
🐠
水棲ガメ用フィルター(水質管理)
水質の悪化は目・皮膚のトラブルに直結します。水棲ガメの飼育ではろ過能力が高いフィルターが不可欠。
🥕
ビタミン総合サプリメント(爬虫類用)
ビタミンA欠乏の予防に、爬虫類専用マルチビタミンの定期的な添加が有効。ただし過剰投与は毒性があるため用量を守ること。
種別ページで適切な食事とケアを確認する
ビタミンA欠乏はとくに水棲ガメで多く、食事内容が原因になりやすい症状です。種別ページで推奨食事を確認してください。