Species Guide
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アカアシリクガメ

Chelonoidis carbonarius — Red-footed Tortoise

南米・カリブ海の熱帯雨林に生息する、足と頭部の赤い模様が印象的なリクガメ。草食中心ながら果物・動物性も食べる雑食性が特徴で、高湿度管理が求められる点が乾燥系リクガメと根本的に異なります。

甲長
30〜35cm
難易度
中〜上級
CITES
II(CB推奨)
食性
雑食寄り草食
🌡️ バスキング
33〜38℃
📐 必要ケージ
120cm以上推奨
💧 湿度
70〜85%(高湿度)
推定寿命
50〜80年以上
⚠️ 初心者向き?中〜上級。高湿度維持が難しく、大型ケージが必要。飼育経験者向け。
難易度 ★★★☆☆中〜上級
この亀が向いている人
  • ✓ 南米リクガメの鮮やかな色彩を楽しみたい
  • ✓ 多湿環境の管理が得意、または挑戦したい
  • ✓ 雑食性でやや多様な給餌を楽しみたい
  • ✓ 中型〜大型種(30〜35cm)の飼育経験を積みたい
この亀が向いていない人
  • ✗ 乾燥系と同じ管理を想定している方
  • ✗ 高湿度・温度管理設備を置けない環境
  • ✗ リクガメ入門として最初の種を探している方
Life Preview

アカアシリクガメと暮らすと、どんな毎日になる?

📅1年後の姿
赤〜オレンジ色の四肢が鮮やかな、南米産の多湿リクガメ。

1年後の甲長は12〜16cm程度。足・頭部・甲羅縁辺の赤い斑点が飼い込むほど鮮明になる。南米の熱帯雨林の落ち葉床を好む種で、湿度管理が飼育の要になる。草食メインだが果実・昆虫も食べる雑食傾向がある。

📏10年後のサイズ感
25〜40cm・中〜大型に育つ南米の代表的リクガメ。

10年後は甲長25〜35cm、重さ4〜10kg程度が多い。120cm以上のケージ〜屋外エンクロージャーへの移行が見込まれる。30〜80年の寿命があり、熱帯の安定した高温多湿環境を維持するための長期計画が必要。

向いている飼い主
多湿系リクガメで赤い四肢の美しさを長期飼育したい中上級者。
  • 高温多湿(28〜32℃・湿度70〜80%)の環境を通年で維持できる
  • 果実・野菜・昆虫・キノコを組み合わせた雑食性の食事を用意できる
  • 成長とともに大型化するための飼育スペース拡張計画がある
  • エロンガータや多湿系の飼育経験があり、次のステップを求めている
向いていない飼い主
乾燥系リクガメの管理をそのまま転用しようとしている人。
  • 乾燥した環境では皮膚・甲羅・体調トラブルが起きやすい
  • 成体は大型になるため、将来の飼育スペース確保が必要
  • 雑食性のため果実・動物性食材の調達コストがかかりやすい
  • 熱帯種のため日本の冬の保温コストが高くなる傾向がある
⚠️後悔しやすいポイント
💡
「リクガメなので草食でいい」と思い、食の偏りを起こす。

アカアシリクガメは南米の熱帯雨林で昆虫・果実・キノコ・腐肉まで食べる雑食種。草食だけに偏ると長期的に栄養バランスが乱れやすい傾向がある。特にカルシウムとビタミンA・Dのバランスは定期的な食材の多様化と必要に応じたサプリで補う必要がある。乾燥系リクガメとは「異なる食性管理が必要な種」と最初から認識しておくことが安定飼育につながりやすい。

⚠️ CITES付属書II掲載種
国内CBは個人購入・飼育とも法的に問題ありません。輸出入には許可証が必要なため、国内ブリーダー・爬虫類専門店からのCB個体を推奨します。

Wild Life — 熱帯の森に生きる、赤い足のリクガメ

アカアシリクガメはブラジル・コロンビア・ベネズエラ・トリニダードなど南米・カリブ海に広く分布します。年間を通じて高温多湿な環境に生息し、落ち葉の積もった森の床を歩き回ります。足・頭部・甲羅縁辺に走る赤〜オレンジ色の斑点が最大の特徴です。

野生では果物・きのこ・葉・昆虫・死肉まで幅広く食べる雑食性を持ちます。この食性の広さが他のリクガメと大きく異なり、果物の与えすぎによる内臓負担に注意が必要な一方、動物性タンパク質をうまく利用できる強みもあります。

乾燥系リクガメとの最大の違い
ロシア・ヘルマン・ギリシャリクガメは乾燥環境出身で湿度30〜50%が適正ですが、アカアシは熱帯雨林出身で湿度60〜80%が必要です。同じ「リクガメ」でも管理方法が根本的に異なります。
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飼育環境の数値

バスキング温度
33〜38℃
スポット直下。クールサイドは26℃前後を確保
環境温度(昼)
26〜30℃
夜間も20℃以上をキープ。熱帯産なので低温に弱い
湿度
60〜80%
最重要管理項目。乾燥させすぎると脱水・呼吸器疾患のリスク
UVB
UVI 3〜5
地中海産より低めでよいが省略不可。UVB5〜10%相当を推奨

近似種との比較

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種名甲長難易度必要スペース必要湿度向いている人
ロシアリクガメ15〜20cm入門〜中級60cm〜30〜50%乾燥系・コンパクト
ヘルマンリクガメ20〜28cm中級90cm〜40〜60%乾燥系・CB豊富
ケヅメリクガメ60〜90cm超上級屋外必須30〜50%大型・最高難度

食事

野草・葉野菜(小松菜・チンゲン菜・タンポポ)を主食に、果物(イチゴ・パパイヤ・マンゴー)を週1〜2回副食として与えます。動物性タンパク質(コオロギ・ミルワーム・ゆで卵)も月1〜2回加えると野生の食性に近づきます。果物の与えすぎは内臓負担になるため全体の2割以下に抑えてください。カルシウム補給にカトルボーンか炭酸カルシウムを週2〜3回ふりかけます。

推奨機材セット

よくあるトラブルQ&A

ヘルマンリクガメとどちらが飼いやすいですか?比較
湿度管理ができる環境があるならほぼ同等ですが、ヘルマンは乾燥管理が簡単(30〜50%でよい)なのに対し、アカアシは60〜80%の高湿度維持が必要です。ミスト器・加湿器の導入が前提になる分、アカアシの方が管理難度は上がります。
湿度が足りないとどうなりますか?健康
脱水・甲羅の変形・呼吸器感染症(RI)のリスクが高まります。乾燥が続くと幼体は特に弱く、温浴(ぬるま湯で週2〜3回)と加湿器の組み合わせで対応してください。
果物はどのくらい与えてもいいですか?
全体の2割以下が目安です。果物の糖分が多すぎると内臓(特に腎臓・肝臓)に負担がかかります。与える場合はパパイヤ・マンゴー・イチゴなど糖分の少ない果物を少量にとどめてください。
低温にはどの程度弱いですか?環境
熱帯産なので20℃以下が続くと活性が落ち、拒食・免疫低下につながります。日本の冬は必ず加温設備が必要です。屋外飼育は関東以西でも冬季の加温・防寒対策が必須です。
動物性タンパク質は与えるべきですか?
野生の食性に近い形で月1〜2回程度与えることを推奨します。コオロギ・ミルワーム・ゆで卵の白身が適しています。ただし与えすぎは腎臓への負担になるため少量にとどめてください。
CITES IIの入手方法は?法律
国内ブリーダー・爬虫類専門店でのCB入手が安全です。CB個体は国内での購入・飼育に特別な許可は不要です。購入時にCBであることとインボイスの有無を確認してください。
成体サイズのケージはどのくらいが必要ですか?環境
成体(35cm)には最低120cm×60cm程度のケージが必要です。できれば150cm以上が理想。横の動き回れるスペースが健康維持に重要です。

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