Buyer's Guide

大きくならない亀・小型種7種の比較

成体サイズ・必要な水槽・難易度・寿命を並べて確認する

結論

成体でも10〜20cmにとどまる亀は実在します。ただし「小さい=小さい水槽で飼える」「小さい=飼いやすい」ではありません。

最小クラスのスペングラーヤマガメ(最大10.7cm)でも難易度は中〜上級。最大14cmのミシシッピニオイガメでも終生45〜60cm水槽が目安です。

  • 小型でも容器は45〜90cm。30cm水槽で終生飼える種は下表にない
  • 難易度はサイズと一致しない(17cmで上級・14cmで入門)
  • 寿命は20〜80年。小さいことは短命を意味しない

成体サイズで比較する

成体サイズの小さい順。表は横にスクロールできます。

種名成体サイズタイプ 飼育容器の目安難易度寿命の目安 法規制
スペングラーヤマガメ 最大10.7cm半陸生 60cmケージ〜(床面積優先・高さ不要)中〜上級20〜40年以上CITES II
ミシシッピニオイガメ 最大14cm半水棲 終生45〜60cm水槽入門20〜30年以上CITES II
カブトニオイガメ 最大15cm半水棲 単独60cm水槽・ペア90cm入門〜中級20〜30年以上CITES II
シロクチドロガメ 最大17cm半水棲 60cm水槽から・余裕があれば90cm上級要確認CITES II
フロリダハコガメ 最大18.7cm半陸生 90cm級から(床材を厚く敷く+浅い水場)中〜上級要確認CITES II
ニホンイシガメ 最大20cm日本在来 要確認(種ページ参照)中級30〜50年以上CITES II
ロシアリクガメ 最大20cmリクガメ 要確認(種ページ参照)入門〜中級40〜80年以上CITES II

成体サイズは当サイトの種データベースで一次資料を確認できた値です(ミシシッピニオイガメのみ CONFIRMED、他は LIKELY)。飼育容器・寿命は国内飼育の目安で、確認が取れていない項目は「要確認」と表示し、推測値を入れていません。CITES II は絶滅のおそれのある種の国際取引に関する条約の附属書IIで、国内で適法に流通する個体を飼育すること自体は禁止されていませんが、輸入には書類が必要です。

詳しい飼育ガイドがある3種

上表のうち、当サイトで飼育情報をまとめている3種です。順位ではなくサイズ順に並べています。飼いやすさの順位で選びたい場合は、このページではなく下の「初心者におすすめの亀ランキング」を参照してください。

最大14cm
ミシシッピニオイガメ
Sternotherus odoratus
この3種では最小

最大14cm。終生飼育の目安は45〜60cm水槽。情報量と入手性に恵まれ、国内で飼育例が多い半水棲ガメ。

難易度:入門
初期費用:¥15,000〜
ミシシッピニオイガメの詳しい飼い方を見る →
最大15cm
カブトニオイガメ
Sternotherus carinatus
個性◎

最大15cm。単独なら60cm水槽、ペアでは90cmが目安。隆起した甲羅が特徴で、ミシシッピニオイガメに近い管理で飼育できる。

難易度:入門〜中級
初期費用:¥20,000〜
カブトニオイガメの詳しい飼い方を見る →
最大20cm
ニホンイシガメ
Mauremys japonica
日本固有◎

最大20cm。日本固有の小〜中型種で、本表では最も大きい。CB個体を専門店・イベントで入手する。

難易度:中級
初期費用:¥20,000〜
ニホンイシガメの詳しい飼い方を見る →

条件から絞り込む

水槽を最小限にしたい→ ミシシッピニオイガメ(45〜60cm水槽)
見た目の個性を重視したい→ カブトニオイガメ(単独60cm水槽)
日本固有種を飼いたい→ ニホンイシガメ(最大20cm)

まとめ

成体サイズが小さい亀は実在しますが、サイズの小ささは飼育の容易さを意味しません。上表のとおり、最小クラスのスペングラーヤマガメは難易度が中〜上級、17cmのシロクチドロガメは上級です。一方で最大14cmのミシシッピニオイガメは入門とされ、国内の飼育情報も多く残っています。

選ぶときは「小ささ」だけでなく、終生必要になる飼育容器・寿命・難易度・入手経路を分けて確認してください。子亀のサイズで判断すると、数年後に必要な設備を用意できなくなることがあります。

よくある質問

一番小さい亀はどの種ですか?
当サイトが成体サイズを一次資料で確認できている24種のなかでは、スペングラーヤマガメ(最大10.7cm)が最小です。ただし当サイトの掲載119種のうちサイズを確認済みなのは24種のため、これは「世界で一番小さい亀」という意味ではありません。また最小クラスでも飼育難易度は中〜上級で、小ささと飼いやすさは別の指標です。
大きくならない亀は本当にいますか?
います。上表の7種はいずれも成体で10〜20cmにとどまります。ただし「大きくならない」のは種として成体サイズが小さいという意味であり、幼体のあいだ小さいこととは別です。子亀は多くの種で数cmですが、その後の成体サイズは種によって大きく異なります。
小さい亀なら小さい水槽で飼えますか?
いいえ。上表で飼育容器の目安が最も小さいミシシッピニオイガメでも、終生飼育の目安は45〜60cm水槽です。30cm水槽で終生飼える種は上表にありません。半陸生のスペングラーヤマガメは60cmケージから、フロリダハコガメは90cm級からが目安です。成体サイズが10cm台でも、遊泳・歩行・温度勾配のために本体の数倍の容器が必要になります。
水棲ガメとリクガメでは、どちらが省スペースですか?
成体サイズだけでは決まりません。必要なものが違うためです。半水棲のミシシッピニオイガメ(最大14cm)は45〜60cm水槽と水量の管理が要り、半陸生のスペングラーヤマガメ(最大10.7cm)は床面積を優先した60cmケージで高さは不要です。ニホンイシガメとロシアリクガメの容器サイズは当サイトで確認が取れていないため「要確認」としており、各種ページで最新の記載をご確認ください。
小型の種でも長生きしますか?
はい。上表で寿命の目安が判明している種は20〜80年です。最大20cmのロシアリクガメは40〜80年以上、ニホンイシガメは30〜50年以上とされます。体が小さいことは短命を意味しません。シロクチドロガメとフロリダハコガメは当サイトで確認が取れていないため「要確認」としています。
小さい亀は初心者向けですか?
サイズと難易度は一致しません。上表では最小のスペングラーヤマガメが中〜上級、最大17cmのシロクチドロガメが上級である一方、最大14cmのミシシッピニオイガメは入門とされています。小ささを理由に難易度を判断しないでください。飼いやすさで選びたい場合は、当サイトの「初心者におすすめの亀ランキング TOP10」を参照してください。
将来どのくらいの水槽・ケージが必要になりますか?
上表の「飼育容器の目安」が終生飼育を想定した目安です。おおむね45〜90cmの範囲で、種によって必要な床面積・水深・高さが異なります。カブトニオイガメは単独60cm水槽・ペアでは90cm、フロリダハコガメは90cm級からが目安です。目安を確認できていない種は「要確認」と表示しているため、各種ページをご確認ください。
子亀のサイズだけを見て選ぶと、何が危険ですか?
購入時の大きさは成体サイズを示しません。数年後に必要な容器を用意できず、飼育を続けられなくなることがあります。寿命も20〜80年と長く、進学・就職・転居をまたぐ前提が必要です。さらに難易度は成体サイズと一致せず、上表の7種はいずれもCITES附属書IIに掲載されているため、輸入には書類が必要です。購入前に成体サイズ・容器・寿命・難易度・入手経路を分けて確認してください。

飼いやすさで選びたい場合

このページは成体サイズで選ぶためのページです。飼いやすさ・初心者向けかどうかで比較したい場合は、初心者におすすめの亀ランキング TOP10をご覧ください。サイズと難易度は一致しないため、両方を確認してから決めることをおすすめします。

タイプ別の飼育ガイド

上表の「タイプ」ごとに、必要な設備と管理方法が異なります。

必要になる設備を調べる

小型種でも、終生飼育には水槽・ケージのほか、ろ過・保温・紫外線・隠れ家が必要です。

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